睡眠時無呼吸とは

睡眠時無呼吸は、睡眠中に短時間の呼吸停止が発生する病気です1。その影響で、疲労の回復と快活な暮らしに欠かせない健康的な睡眠がとれなくなり、その他のさまざまな健康問題を引き起こします。適切な治療を続けていくことで、日中の活力に変化が現れ、健康や生活の質の向上につながると言われています2

睡眠時無呼吸時には何が起こっているのか

呼吸が止まる

10秒以上にわたって呼吸が停止すると、無呼吸であると言われます。無呼吸が起こると、肺に空気が流れなくなります。

脳が体に信号を送る

脳が体に信号を送り、覚醒し呼吸をするように働きかけます。それを受けて呼吸が再開し、また眠りに戻ります。

サイクルを繰り返す

この無呼吸と覚醒・呼吸のサイクルが、夜間に何度も繰り返されます。しかし、睡眠時無呼吸を抱える患者さまの多くは、睡眠中の無呼吸状態を認識していません。

睡眠時無呼吸の種類

睡眠時無呼吸症候群にはいくつかの種類があり、それぞれ原因が異なります。また、原因によってそれぞれ治療方法が異なります。

  • 閉塞性睡眠時無呼吸(OSA)は、睡眠中にのどの筋肉や軟組織が弛緩し、のど(上気道)を塞ぐことによって発生します。いびきを伴うことが多くに認められます。睡眠時無呼吸のなかでよく見られるのは、このOSAです3
  • 中枢型睡眠時無呼吸(CSA)は、睡眠中に脳の呼吸中枢に信号を送らなくなることによって発生します。気道は開いていますが、呼吸は止まります。CSAはOSAほど多くは見られません。
  • 混合型睡眠時無呼吸は、中枢型と閉塞性の混合型タイプの睡眠時無呼吸です。
  • チェーンストークス呼吸(CSR)は、呼吸が徐々に増大と減少を繰り返す呼吸です。断続的に中枢型無呼吸が起こります4

どのタイプにも共通する特徴は「無呼吸」と「低呼吸」です。

無呼吸とは、のどの筋肉や軟組織が弛緩し、気道が完全に塞がった状態が10秒以上続くことをいいます。低呼吸とは、気道が部分的に塞がり、10秒以上にわたって空気の流れが半分以下に減少している状態をいいます5

また、「睡眠呼吸障害(SDB)」という用語を目にすることもあるかもしれません。この用語は、OSA、CSA、混合型睡眠時無呼吸、CSRなど、夜間に発生するさまざまな呼吸障害の総称です。

睡眠時無呼吸症候群ではないかと思ったら

ご自身や大切な方が睡眠時無呼吸ではないかと感じた場合には、以下のように対応することをお勧めします。

まずはオンラインスリープテストを受けてみる

無料のオンラインスリープテストを受けて自分の睡眠についてチェックしてみましょう。

テストを受ける →

医師に相談する

睡眠専門医は、睡眠検査(または睡眠調査)を推奨する場合があります。睡眠検査は睡眠専門クリニックや病院での検査と在宅睡眠検査の2種類があります。

病院を検索する →

臨床睡眠検査を受ける

臨床睡眠検査とは、センサーやモニタリング機器を使って、睡眠中に心臓や肺、脳の機能を測定して症状を診断する検査です。 睡眠専門クリニックで一晩睡眠検査を受けることもできますし、オンラインで自宅での睡眠検査を注文することもできます。

睡眠検査の結果と診断

睡眠時無呼吸症候群の検査が完了したら、医師と一緒に検査結果を確認し、診断について話し合います。あなたが睡眠時無呼吸症候群を持っている場合は、その重症度と潜在的な健康へのリスクを知り、一番良い治療法を決定します。

CPAP治療の開始

まずは寝る前にマスクを装着して呼吸する練習をしてみましょう。 そして、ご家族やお友達に睡眠時無呼吸症候群やCPAP療法のことを知ってもらい、サポートしてもらいましょう。

myAiに登録する

myAirは毎日の睡眠状況をスコア化するので起きたときに一目で確認できます。他にも使い方ガイドや動画だけでなく、治療データに基づいたアドバイスも提供しています。 180万人以上の人がmyAirを使用しており、この患者サポートツールを使用している人はしていない人よりも1時間長く眠っています。

睡眠時無呼吸になりやすい人とその原因

男性でも女性でも、あるいは子供でも、誰もが睡眠時無呼吸になり得ます。又、以下のような特徴的因子もご参考ください。

  • のどの気道が狭い
  • 過体重や肥満6
  • 睡眠時無呼吸の家族歴7
  • 加齢8
  • 特定の鎮静薬の使用9
  • 飲酒10、特に寝る前
  • 喫煙11
  • 特定の身体的特徴がある6。具体的には、気道が狭い、下あごが小さい、口蓋扁桃、咽頭扁桃、舌のいずれかが大きい、鼻中隔湾曲症や鼻ポリープによる鼻づまり等。
  • 閉経後12
    CSAと混合型睡眠時無呼吸は、脳幹に影響を及ぼす医学的病態が原因となって発生することがよくあります。
  1. D.J., Phenotypic approaches to obstructive sleep apnoea – New pathways for targeted therapy. Sleep Med Rev, 2018. 37: p. 45-59.
  2. Campos-Rodriguez, F., et al., Continuous Positive Airway Pressure Improves Quality of Life in Women with Obstructive Sleep Apnea. A Randomized Controlled Trial. Am J Respir Crit Care Med, 2016. 194(10): p. 1286-1294.
  3. Muza, R.T., Central sleep apnoea-a clinical review. J Thorac Dis, 2015. 7(5): p. 930-7.
  4. Eckert, D.J., et al., Central sleep apnea: Pathophysiology and treatment. Chest, 2007. 131(2): p. 595-607.
  5. Sleep-related breathing disorders in adults: recommendations for syndrome definition and measurement techniques in clinical research. The Report of an American Academy of Sleep Medicine Task Force. Sleep, 1999. 22(5): p. 667-89.
  6. Deacon, N.L., et al., Treatment of Obstructive Sleep Apnea. Prospects for Personalized Combined Modality Therapy. Ann Am Thorac Soc, 2016. 13(1): p. 101-8.
  7. Casale, M., et al., Obstructive sleep apnea syndrome: from phenotype to genetic basis. Curr Genomics, 2009. 10(2): p. 119-26.
  8. Ancoli-Israel, S., Sleep apnea in older adults–is it real and should age be the determining factor in the treatment decision matrix? Sleep Med Rev, 2007. 11(2): p. 83-5.
  9. Webster, L.R., et al., Sleep-disordered breathing and chronic opioid therapy. Pain Med, 2008. 9(4): p. 425-32.
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  11. Wetter, D.W. and T.B. Young, The relation between cigarette smoking and sleep disturbance. Prev Med, 1994. 23(3): p. 328-34.
  12. Wimms, A., et al., Obstructive Sleep Apnea in Women: Specific Issues and Interventions. Biomed Res Int, 2016. 2016: p. 1764837.