Astral™(クリーンエアASTRAL)

生命維持換気装置

侵襲・非侵襲両対応の換気装置です。自発呼吸が困難または不可能で、救急治療や長期にわたる治療が必要な患者さん(体重5 kg以上)に適しています。さまざまなモード、回路、インターフェイスを備え、多様な病態の治療に対応できるほか、RCM(レスメド通信モジュール)を通じてAirViewへのワイヤレス接続機能も備えています。

 

安全に配慮した設計

Astralのシステムは入念に設計されており、現場でのさまざまな設定を選択した場合でも、より確実かつスムーズに移行を進められます。

回路外れアラームには、タイトレーションにより細かな設定が可能です。たとえば、直径の小さな気管切開チューブが外れるなどのわずかな変化に対応して、アラームを作動させることができます。さらに、回路測定機能を使用すると、回路抵抗の計測や、呼吸回路の構成要素のコンプライアンス測定が自動的に行なわれ、その結果に基づいて調整や補正が実施されるため、より安心な換気設定が得られます。

iVAPS + AutoEPAP

多用途、実用性、使いやすさ

Astralはさまざまなケースに幅広く対応できるよう、多種の治療モードを備えています。昼夜を問わず、気管切開を受けた患者さんや非侵襲的換気治療を受けるマスクやマウスピースを装着している患者さんにも使用可能です。
Astralなら、ケアに伴う作業の複雑さが緩和されます。マスクからマウスピースに切り替える場合でも、回路を変更する必要のない換気モードの選択肢もあります。さまざまなトリガーオプションがあらかじめ用意されており、患者さんの吸気努力に応じて選択するだけで使えます。また、回路の構成や設定を手軽に切り替えることが可能で、4つのプログラムを構成し、それらに名前を付けて運用することもできます。

迅速で効率的な業務サポート

Astralは、初期設定から継続的なケアに至るまで、患者さんにできるだけ質の高い体験を提供することを目指して設計されています。直感的に把握できるインターフェイスで必要なツールと情報にアクセスし、早期の迅速な判断に役立てることができます。
直感的なインターフェイスには、呼吸ごとの統計情報が表示されるほか、オートスケーリングされた圧力とフローの波形がリアルタイムで描画されます。また、メンテナンスのリマインダーを受け取ったり、USB経由で設定をすばやくコピーしたりできるので、装置とバッテリーの管理もシンプルに行なえます。

専門家の声

「結果を見て、患者さんの快適さが改善したかどうかを確かめてみました。すると、非常に好成績だったのです」

気管切開で気道を確保した患者さんのリーク換気 – G. Gobaille氏、JIVD 2018でのインタビュー

「1回換気量の計算機能のおかげで、リーク設定も非常にフレキシブルになり、リーク補正の面ではるかに強力になっています」

成人患者さんに対する生命維持換気装置でのリーク換気 – C. Gregoretti氏、JIVD 2018でのシンポジウム

「私たちは患者さん自身に換気のコントロールを委ねています」

生命維持換気を受けている患者さんのマウスピース換気 – M. Toussaint氏、2018年のインタビュー

参考資料:
* iVAPS治療モードは、体重が30 kg以上の患者さんに適応です。
** Astralでは、1日1回治療データが更新されます。
*** Astralは外部バッテリーを2個までつなぐことができ、1個につき最長8時間の稼動が可能です。
備考:内蔵バッテリーは、主電源としての使用を想定していません。そのため、他の電源が利用できない場合や、電源の交換などで短時間だけ必要になる場合にのみ使用するようにしてください。
内蔵バッテリーの電力供給可能時間として示した8時間という数値は参考値です。