適切なCPAPマスクを使用した治療の開始

快適に治療を受けるには、適切なCPAPマスクを選択する必要があります。では、さまざまなマスクの型やサイズがあるなかで、自分にぴったりのものを選ぶにはどうすればよいのでしょうか。

マスクの種類と
それぞれの違い

マスクの主な種類には、フルフェイスマスク、鼻マスク、鼻ピローの3種類があります。それぞれの違いは密閉性と動作の自由度にあります。

鼻ピローマスク

鼻ピローは鼻孔の入り口に据えるマスクです。この種のマスクは形状が簡素であり、視界の邪魔にならず、眼鏡をかけたままで容易に装着できます。

鼻マスク

鼻マスクは鼻を覆います。フルフェイスマスクより小さく軽量ですが、鼻ピローより広範囲を覆います。

フルフェイスマスク

フルフェイスマスクは鼻と口を覆うマスクで、口呼吸をする患者さんに最適な選択肢です。

自分にとって最適なマスクを選ぶには

ご自身に適したマスクの種類は、個人的なニーズや好みに大きく左右されます。担当医や在宅医療会社に意見を聞いたうえで自分にとって最も快適なものを選ぶようにしてください。重要なのは、快適で日常的に使用できると思うものを選ぶことです。

マスクを選ぶ際に注意したいポイントは以下のとおりです。

  • 顔面の形状、ひげ、眼鏡をかけるかどうか、閉所恐怖症の有無、マスクを装着したまま読書をしたり、テレビを見たりしたいかなどの点を考慮する。
  • マスクを使用している人に話を聞く。
  • インターネットでマスクのレビューを読む。
  • 寝ているときによく動く方は、自由に体を動かすことができるマスクを探す。

口呼吸になりがちな方は、フルフェイスマスクの使用を検討されることもあります。

敏感肌の方、炎症が起きる方、装着痕が残る場合

レスメドのマスククッションはシリコン製です。シリコンはアレルギー反応が起こりにくく、医療器具や医療機器に使用されている素材です。シリコンそのものに対するアレルギー反応はまれであるとされています。マスクの装着により、皮膚に炎症が起きたり、擦れてただれたり、水疱ができたりすることがあります。

痛みを伴う場合には、以下のような問題がないか確認し、担当医とご相談ください。

  • ヘッドギアが緩すぎる、またはきつすぎる。ストラップを調節してみてください。皮膚への密着が保たれる範囲内で、できるだけマスクを緩めるとよいでしょう。
  • マスクがしっかりフィットしていない。マスクの型が適していないか、サイズが合っていない可能性があります。マスクの取扱説明書で装着方法を確認するか、他に適切なモデルや型のマスクがないか担当医に相談してください。
  • マスクの一部が消耗している。マスクのクッションとフレームに摩滅、硬化、亀裂、破損がないか点検してください。状態が悪い場合には、担当医もしくは在宅医療会社にご相談ください。
  • マスクが汚れている。シリコンは皮脂、汗、垢、皮膚の汚れ、クリームなどを吸着することがあり、これらの物質に長時間接触することによって、皮膚が炎症を起こす場合があります。

マスクの正しい装着方法とは

通常は治療の開始時に、担当医又は在宅医療会社からマスクを適切に装着する方法の説明があります。マスクの取扱説明書でも装着方法を確認できます。一般に、マスクの着け心地には以下の要因が関係します。

CPAPマスクと姿勢

姿勢

マスクのフィット感は姿勢によって大きく変わります。座っているときによく合っていても、横になると合わなくなる場合があります。その理由は、横になると顔面の筋肉に変化が生じ、眠りにつくとさらに筋肉が弛緩することにあります。睡眠時の姿勢でマスクを試着することをお薦めします。枕を使わずに寝る方も、リクライニング機能で角度をつけて休む方も、睡眠時にとる普段の姿勢でマスクを合わせるとよいでしょう。

CPAPマスクのサイズ

サイズ

快適でなくなるまでマスクを締め付けなければ十分に密着できない場合は、マスクのサイズ選択に問題がある可能性があります。マスクの種類が違えば、サイズ表記が同じでも大きさが同じであるとは限りません。担当医や在宅医療にマスクの適正サイズを確認してください。

CPAPマスクのヘッドギアをフィットさせる

ヘッドギア

密着状態が保たれる範囲内で、できるだけマスクを緩めることをお薦めします。ヘッドギアのストラップが緩すぎる、またはきつすぎると感じる場合は、ストラップを再調整してください。ストラップが古くなっている場合や消耗している場合は交換をしてください。

マスクの装着がうまくいかない場合は、マスクの取扱説明書に記載されている装着手順を参照するか、医療従事者や在宅医療会社にお問い合わせください。

マスクを適切に装着しても着け心地がよくない場合は、マスクの種類を変える必要があるかもしれません。かかりつけの医療機関にご相談ください。

FAQ

ご自身に最適なマスクを見つけるには、少し時間がかかるかもしれません。

どのマスクが最適であるかは、治療中の呼吸の仕方によって異なります。たとえば、鼻ではなく口で呼吸しているか、鼻づまりを起こしやすいかなどの要素に考慮が必要です。

マスクを装着して問題なく鼻で呼吸できる方は、鼻マスクや鼻ピローをご使用ください。

口で呼吸する(「口呼吸」になる)方は、フルフェイスマスクをお試しいただくか、睡眠中に口が開かないよう、チンストラップをご使用ください。

睡眠時に口が開いていると、治療中に口から空気が漏れてしまいます。

睡眠中に口が開いてしまうのは、習慣でそうなっていることもあれば、鼻づまりが原因のこともあります。口から空気が漏れると、強い不快感や口内の乾燥を引き起こすことがあります(また大きな音が出て、ご自身は目が覚めなくても、パートナーを起こしかねません)。

こうした事態がときどき起こる場合には、口を閉じた状態に保持するチンストラップを装着して空気漏れを防ぐことができるほか、加湿器を使用して鼻づまりを予防する方法もあります。

口からの空気漏れが多発する場合は、口で息をしても空気がマスク外に漏れないように、鼻と口の両方を覆うフルフェイスマスクの使用をお勧めします。

快適さを損なわず、しっかり密閉して空気漏れをなくすためには、マスクをきちんと装着する必要があります。

空気がマスクや口から漏れていると、十分な治療効果が得られなくなるおそれがあります。
マスクをしっかりと密閉するには、マスクをチューブにつないだり、装置をオンにしたりする前に、あらかじめマスクを装着しておくことが重要です。そうしないと、クッションやピローにしわやよれができ、空気漏れの原因になることがあります。

クッションやピローに、肌で触れても感じられないほど細かいしわが寄ることがあります。その状態でしっかり密閉しようとマスクを締め付けすぎ、着け心地が非常に悪くなるケースは少なくありません。マスクの締め付けすぎも空気漏れにつながることがあるので、避けるようにしてください。

顔の正しい位置にマスクを装着したら、空気を流します。装置をオンにした後に、必要に応じてマスクを細かく調節し、密閉性を確認します。

初めのうちは、マスクを正しく装着するのに時間がかかるのが普通です。クッションやピローが正しい位置にあるかどうかを、鏡で確認するか他の人に見てもらいましょう。

正しく装着できていないと、マスクに関するさまざまな問題が発生します。マスクの種類によって装着手順が異なるため、取扱説明書や説明動画の説明に従って手順を進めてください。

マスクに慣れるにつれて、うまく装着できるようになります。昼間にマスクの装着とチューブの着脱を練習しておくと、夜でも自信を持って装着することができます。

最初からマスクの完璧な装着法がわからなくても、心配しないでください。習熟には時間がかかりますが、マスクに慣れるに従って、ご自身に合った装着法がわかってきます。

マスクの装着でお困りの際は、医療従事者に対処法をお尋ねください。

また、マスクの密閉が難しいと感じるときも、医療従事者にご相談ください。マスクの種類やサイズが合っていない可能性があります。

マスクは快適にフィットし、緩すぎでも、きつすぎでもない状態が理想です。

マスクのサイズが合っていないと、しっかり密閉できず、快適さも感じにくくなります。

ご使用のマスクに問題を感じた場合は、取扱説明書で正しい装着方法を確認してください。また、しわの有無も点検します。

多くの方にとって、フィットするサイズは1つではありません。そのため、マスクが空気漏れを起こす(鼻マスクやフルフェイスマスクの場合は、特に鼻すじ周辺で空気が漏れる)ようであれば、別のサイズを試してみるとよいでしょう。

男性だから大きなマスクが、女性だから小さなマスクが必要と決まっているわけではありません。マスクのサイズは顔の主な部分の寸法によって決まります。

マスクのサイズが適正かどうか確認してください。

マスクからげっぷや鼻を鳴らしたときのような音がする場合は、空気漏れが疑われます。正しく装着したマスクでも軽微な空気漏れを起こすことがあります。その場合には、マスクの調節で解消できることも多くあります。

一晩マスクを装着した後、皮膚が赤くなったり痕がついたりすることが頻繁にある場合には、密閉を保ちながらも顔にかかる圧力が少なくなるよう、マスクを調節してみてください。

それでも解決しない場合は、以下の対策を医療従事者とご相談ください。

  • マスクのサイズが適正であることを確認する。
  • ヘッドギアのストラップに軟らかいカバーが付いていて、顔に痕が残りにくいタイプのマスクを使用する。
  • 異なるタイプのマスクを交互に使用し、マスクによる皮膚への圧力を分散させる (例:鼻マスクと鼻ピロー)。

取扱説明書を読むと、顔に残る痕の問題を解決するヒントが見つかる場合があります。どの方法を試しても顔に赤い痕が残る場合は、医療従事者や在宅医療会社にお問い合わせください。

装置の性能を最大限に引き出し、治療の奏功につなげるには、取扱説明書に従ってマスクを洗浄することが重要です。

従来マスクに慣れ親しんでいるために、新しいマスクへの抵抗感を抱くこともあるかもしれません。

しかし、レスメドは絶えず自社製品の向上に取り組み、より快適に治療を継続できるような製品開発をおこなっています。主治医や在宅医療会社と、今とは異なるタイプについてもご相談ください。

マスクの洗浄方法については、こちらをご確認ください。

チューブがマスクを引っ張ると、密閉性が損なわれ、空気漏れの原因になることがあります。

これに気がつかないと、別の原因を疑ってマスクを締め付けてしまい、空気漏れがいっそう悪化することにもなりかねません。

多くのマスクは、ある程度まではチューブの引っ張りに対応できるように設計されています。装置の電源をオンにしてチューブをやさしく引くと、マスクが引っ張られたときの感覚を体験できます。

試しに寝返りを打ってみて、チューブをつないで動ける余裕があるか確認してください。

Reference:

  1. ResMed external 14-day clinical study of 23 ResMed patients, conducted between 30/05/2018 – 22/06/2018. Data on file; ID A4387859.