レスメドの睡眠に関するグローバルの調査で、夜眠りにくい理由が明らかに

March 15th 2022

―「世界睡眠の日」に向けて健やかな睡眠への意識向上を目指す―

  • 調査結果では、夜に眠りにくい理由として、パンデミックに関連するストレスや不安が最も多く挙げられています。
  • リモートワークのおかげで睡眠の質と量は改善しており、多くの人が通勤するようになると目覚めが悪くなることを心配しています。
  • 半数以上の米国人が、医師から睡眠中の健康状態について聞かれたことがないと回答しています。

 

睡眠と呼吸をサポートするコネクティッド・メディカル・デバイスとデジタルヘルスのグローバルリーダーResMed(レスメド)は2022年3月14日、ナショナル・スリープ・アウェアネス・ウィーク(3月13日~19日)と世界睡眠の日(3月18日)に合わせて、世界睡眠調査2022の結果を発表しました。今年前半に行われたこの調査は、良い睡眠が身体と心の健康に重要な役割を果たすとの認識を深めるために実施され、世界12カ国の23,000人以上の回答者に夜眠れない原因は何かを尋ねました。

 

ほとんどの国で、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)以来、ストレスが睡眠に影響を与えたと回答した人が過半数を占め、ブラジルで64%と最も高く、ドイツと日本では35%と最も低くなっています。米国では38%の回答者が夜よく眠れない理由としてうつや不安感を挙げています。ストレス、うつ、不安感以外にも家族や仕事関係、そして経済的な重圧などを、よく眠れない理由として挙げられていました。

 

また本調査では、オフィス通勤の再開が睡眠の質に与える影響も明らかになりました。多くの回答者が、リモートワーク中によく眠れた、またはより長く眠れたと答え、オフィスでの勤務時間が増えると朝の起床が辛くなると考えています。

 

  • 在宅勤務と回答した米国人の45%がオフィス勤務の人に比べて睡眠時間が長いと回答し、現在リモートワークと回答した人の48%がオフィスへの通勤が再開すれば起床し辛くなると回答しています。
  • 在宅勤務をしていると回答した人の中でも、ドイツ(66%)、インド(65%)、中国(61%)、オーストラリア(60%)ではオフィスでの仕事に戻れば朝の起床がつらくなると予測した人が最も多いという結果になりました。

 

レスメドの最高医療責任者であるカルロス・M・ヌニェス医学博士は次のように述べています。「質の良い睡眠をとることは、世界中の人々にとってさまざまな理由で難しくなっています。パンデミックによって、ストレス、うつ、不安感による質の悪い睡眠が増加したことは明らかです。一方で、このたびの調査ではほとんどの国で回答者の約半数が睡眠の改善や根本的な問題に対処するために専門医の助けを求めたことがないと答えています」

 

睡眠を促すものと薬

睡眠中の健康は重要な問題ですが、回答者の多くは夜により良い睡眠を得るための解決策を医師に相談せず、以下のような不健康になりかねない習慣があると答えています。

 

  • 眠りにつくためにテレビ番組を一気に見る(米国人の23%、ドイツ人とイギリス人の20%)
  • 従来の薬や、アロマテラピーやお茶など代替的な睡眠を促す作用のあるもの(米国人の29%)

 

半数以上の米国人が医師から睡眠の質について積極的に聞かれたことがないと回答しており、これは世界的にもかなり高い数値となっています。

 

いびきと睡眠状態

誰もが時々ひどい眠りを経験するものですが、睡眠の問題を継続して経験している人はより重大な健康問題を根本に抱えている可能性があります。米国人の約52%がいびきをかく、またはいびきをかいていたと指摘されると回答していますが、いびきに関連した健康への影響を懸念しているのはわずか33%です。いびきは睡眠時無呼吸症候群のもっとも多い症状です。自分ではぐっすり眠っているつもりでも無意識のうちに夜中に何度も目を覚ましていることがあり、睡眠時無呼吸症候群が原因となっている可能性があります。

 

カルロス・M・ヌニェス医学博士はこのようにも述べています。「睡眠の質は、ライフスタイルの変化や、良くない習慣によって影響を受けますが、多くの人は根本的な原因となっているかもしれない疾患に悩まされています。 睡眠時無呼吸症候群は米国で5,400万人以上に影響を与えている深刻な健康問題ですが、この疾患の検査を受けている人はごくわずかです」*1

 

米国では、睡眠時無呼吸症候群の検査を受けたことがあると答えた人は、わずか22%でした。他の国ではその割合はさらに低く、フランスでは17%、ドイツでは15%、イギリスでは13%、シンガポールでは12%でした。

 

世界各国の睡眠中の健康状態や睡眠時無呼吸症候群について詳しく知りたい方は、SleepForBetterTomorrow.com(英語) でご確認ください。また、この機会に、自身の睡眠について考えてみませんか。レスメドのオンライン睡眠セルフチェック https://sleepassessment.resmed.jp/ (日本語) をぜひご活用ください。

 

参考資料:1 Benjafield AV et al. Lancet Resp Med 2019

 

レスメドについて

レスメドは、人々がより健康で質の高い生活を送れるよう、自宅での治療を可能にする革新的なソリューションを開発しています。当社のデジタルヘルス技術とクラウド接続型医療機器は、睡眠時無呼吸症候群、COPD、その他の慢性疾患を持つ人々のケアを変革します。当社の包括的な病院外ソフトウェア・プラットフォームは、患者が在宅または自ら選択した医療環境にて健康を維持できるよう支援する専門家や介護士を支援します。より良いケアを可能にすることで、人々の生活の質を向上させ、慢性疾患の影響を軽減し、世界140カ国以上で消費者と医療システムのコスト削減に貢献しています。詳細はこちらを参照ください。

 

【お問い合わせ先】

レスメド株式会社

デジタルマーケティングマネージャー

菅原 由美子

Email: PR@ResMed.jp